【地元ラジオ⑤】FMぱるるん ランチレポート金曜チーム 相野谷峰子さんとMakiさん
ランチレポートをする相野谷さん(写真奥)。手前のMakiさんは、機械の操作をしながら、スタジオからの指示を小さなホワイトボードに書いてレポーターに知らせる(撮影のため、マスクを外しています)

 水戸市のコミュニティーFM放送局「FMぱるるん」のランチレポートは、約24年続いている同局の名物コーナー。レポーター2人がチームになって、飲食店に行き、その日のおすすめのランチを生中継で紹介。放送時間は午前11時半から15分間。放送後、紹介した店についてレポーターが書くブログは、1日に約1500アクセスがあるという人気ぶりだ。

 

 11月27日は、相野谷(あいのや)峰子さんとMaki(まき)さんのチームが担当。中継場所は、小吹町の市植物公園内のレストラン「フィオレンテ」。

 2人は、放送開始の1時間以上前に現地入りして準備を始めた。相野谷さんは、ニラがたっぷり入ったハンバーグ「ニラバーグ」など、紹介するメニューについて、出演する西川綾子園長やスタッフらと打ち合わせ。Makiさんも、中継用の機材のセッティングをしたり、ブログ掲載用の写真を撮影したりと忙しい。

 「5分前です」。Makiさんの声を合図に、それぞれが席に座った。相野谷さんは打ち合わせの時と変わらぬ笑顔で、出演者を和ませながら進行。植物公園の季節の魅力を交えながら、にぎやかにランチ2品を紹介した。

 

 ランチレポートは、昼の生放送番組内のコーナー「デリシャス! フードナビ」で、月、水、金曜の週3回放送している。レポーターのチームは3組ある。店探しや取材依頼もレポーターの仕事。3チームのそれぞれの持ち味もコーナーを面白くする大きな要素。

 相野谷さんとMakiさんは、今年デビューした新人コンビ。相野谷さんは、手話通訳者で、CS放送の番組で活躍した経歴を持つ。ランチレポート初登場だったお好み焼き店では、緊張しすぎて、目の前にあるお好み焼きが食べられなかったという。「すべての出会いを大切に紡ぎながら、自分の振り幅を広げることが目標」と、相野谷さん。Makiさんは、食をテーマにした女性起業家。「おいしさだけではないお店の魅力を伝えたい」と、目を輝かせる。

 帰社後は、反省会をして、レポート担当者はブログを書く。毎回2~3時間かけて書くという力の入れよう。「放送では紹介できなかったお店の魅力も伝えたい。レポーターはみんな同じ気持ちです」と相野谷さん。

 

 ◼︎FMぱるるん◼︎
 周波数は76.2メガヘルツ。開局は1997年。酒門町の本社スタジオのほかに、水戸駅南口のCOMBOX(コムボックス)310の1階にサテライトスタジオを持つ。
 昨年の台風19号の水害で、FMだいごの局舎が水没した時は、機材持参で応援に駆けつけた。
 番組に出演しているDJは50人以上。
 放送はインターネットのサイマルラジオやリッスンラジオでも聴くことができる。

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