大和田さん
「おばあちゃんになっても、ここでおしゃべりしていられたらいいですね」と大田和さん

 日立市のコミュニティーFM局「FMひたち」の「ランチボックス」は、平日昼の情報バラエティー番組。

 月曜の放送を担当するパーソナリティーの大田和綾さん(43)は、同番組を担当して10年。生まれも育ちも日立という生粋の日立っ子。自称“ズボラ主婦”という明るい性格も存分に発揮した親しみやすいおしゃべりで、長年のリスナーも多い。

 

 高校時代は放送委員会に所属、アナウンスコンテストで全国大会に出場した。

 会社員を経て、結婚。結婚を機に、「話すことをもう一度学びたい」と、茨城放送のアナウンススクールに通った。イベントの司会などで経験を積み、地元日立のケーブルテレビ局のアナウンサーに。その後、FMひたちの開局に合わせて声がかかり、放送開始の第一声も任された。

 担当するように言われた「ランチボックス」は、基本的に1人で話し続ける2時間の生放送番組。経験したことのない長丁場に、「本音は、喜びより、どうしよう、できるかなという不安の方が大きかったんです」  当時は、2歳の娘の子育て中。夜、娘を寝かせてから机に向かい、番組の進行表を作ったり、流す音楽を考えたり。開局前の1か月間は、本番さながらの練習が続き、熱心に打ち込むあまり体調を崩し、声を枯らせたこともあった。

 無事に開局、担当番組の放送が始まってからも不安は続いた。「みんな退屈していないかな。そもそも聞いてくれている人はいるの?」

 数回目の放送の時。地元日立のことをクイズ形式で学ぶコーナー「ふるさと日立検定」に、回答を寄せてくれる人が出てきた。すると、徐々に番組にはがきやメールが届くように。「私の1人しゃべりに反応してくれた。こんなにうれしいことなんだと知りました」

 ふるさと日立検定に最初に参加してくれた人は、今もリスナーだ。ほかにも常連リスナーは多く、市内のスポーツ大会の結果を教えてくれたり、季節の風景をレポートしてくれたり、おいしいアイスの情報を届けてくれたりと、それぞれに“担当”を持つ人もいる。

 

 番組中はトークの時間が多く、音楽があまりかけられないので、リクエストのコーナーを設けたが、どうしてもしゃべりすぎて、「ごめーん、曲、1分しかかけられない・・・」ということも多々ある。

 そんなドタバタの中でも、毎回声に込めるのは、「1人じゃないよ」という思い。「私がリスナーさんから教わったこと。だれかとつながる温もりを、感じてもらえたら」

 

 ◼︎FMひたち◼︎
 周波数は82.2メガヘルツ。エリアは日立市と東海村の一部。
 開局は2010年で、今年開局10周年。
 平日の朝、昼、夕方の生放送番組が柱。パーソナリティーは曜日ごとに変わり、それぞれが個性豊かな番組作りをしているのが特徴。「ランチボックス」の放送時間は、平日午前11時半~午後1時半。
 放送は、「リッスンラジオ」というアプリでも聴取できる。

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