ひたちなか市の横田芳子さん(97)は、裁縫が趣味。キッチン用の台ふきんを、毎日4枚ほど縫う。3色の刺し子用の糸を使って丁寧に並縫いした1枚は、娘たちの友人などにプレゼントして喜ばれている。
台ふきん作りを始める前に、約20年来続けていたのは、色とりどりのレース糸でふちどりをしたガーゼハンカチ作り。コロナ禍でガーゼが品薄になり、作れなくなったが、せっかくの趣味を続けられるようにと、長女の和子さんと次女の悦子さんが、友人から聞いた白いタオルを使った台ふきん作りを提案した。
タオルは、1枚を半分に切ったのものを、それぞれに折って縫い合わる。縫うところは、悦子さんがペンで印を付ける。横田さんは、老眼鏡をかけず、もくもくと運針。糸は3色を使って、明るい雰囲気に仕上げるのがこだわりだ。
和子さんは、絵手紙を指導していて、受講生にも台ふきんをプレゼントしたところ、「もったいなくて使えない」などと喜ばれたという。
「喜んでもらえるのが、何よりうれしい。これからも楽しく続けます」と、横田さん。