ハティと利用者、水谷さん
最終訓練に励むハティと利用者。奥が水谷さん

茨城再見聞

 盲導犬の育成に取り組むいばらき盲導犬協会(ひたちなか市東石川)で、2歳半の盲導犬候補犬ハティが、最後の訓練に励んでいる。利用者になる女性と初めて出合い、共同生活するほか、町のあちこちで行動を共にする。ひたちなか海浜鉄道の車内も訓練会場だ。

 順調に進めば、1月下旬から、利用者との新生活が始まるという。同協会が盲導犬を送り出すのは5匹目。

 最終訓練に至るまで、女性とハティは、多くの壁を乗り越えた。視覚障害者が、盲導犬の利用を希望しながらも、職場、家族、地域などの理解を得られずに諦める例は、今も少なくないという。

 ハティを訓練してきたのは、同協会の歩行指導員の水谷由美さん。これまでに200匹以上の盲導犬を訓練した。

 最後の訓練が始まって1週間ほどのころ、オーナーチェンジと呼ばれる場面があった。候補犬の意識の中で、主人が、指導員から利用者に替わる瞬間だ。「『訓練犬との別れが寂しくないか』と聞かれることもあるが、そんなことはあり得ない。指導員と候補犬自身も、長い間、待ち望んでいた感動の場面だから」と水谷さん。

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