息ぴったり 湖上の名コンビ 朝の千波湖
ボートに乗る出沢さんとシロ

茨城再見聞

 水戸市の千波湖の朝の風景の一つに、白い中型犬を船首に乗せて進むボートの姿がある。

 ボートを操るのは、千波湖西岸の貸しボート店を、長年にわたって切り盛りする出沢敏雄さん(84)。白い犬は、出沢さんの愛犬で、12歳のオス、シロ。出沢さんは、同市の依頼を受けて、千波湖の水位や、水鳥たちの羽数などの調査をしている。

 その様子は印象的で、「知人を見舞いに近所の病院に行ったら、私とシロがボートに乗っている様子の写真が飾ってあって、驚いたことがある」と出沢さん。

 シロがまだ小さい頃から一緒だったという。「ある日、ボートにシロが勝手に乗り込んできて、恒例になった」。年月を経て、変化も出てきている。「私もそうだけど、シロも年を取った。そっぽむかれて私だけで出掛けることもあるよ」と出沢さん。

 出発時刻は午前8時台。今の時期は、そのころにならないと、ボートの床の氷が溶けない。そんな寒い中でも、広い湖上を進むのは、気持ちいいという。「水戸の街並みが朝日のスポットライトを浴びているように見えることもある。もう少したつと、桜が彩りを足すよ」と出沢さん。

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