育てた2頭「甲子園」へ 水戸農業高校(那珂)(茨城・那珂市)
出品した和牛にブラシをかけながらふれあった生徒たち

茨城再見聞 

 県立水戸農業高校の生徒が育てた和牛2頭が、1月18・19日に東京で行われた「第7回和牛甲子園」(JA全農主催)に出品された。2頭は、それぞれ体重約800kgだった

 同大会は、飼育した和牛の肉質や取り組みを競う高校生の全国大会。今回は過去最多の41校が参加した。「取組評価部門」「枝肉評価部門」などで審査された。

 同校が和牛の肥育に本格的に取り組んだのは初めて。2頭を学校に迎えて、和牛甲子園出場を目指し始めたのは2022年5月。畜産科の畜産部牛班の生徒を中心に、朝の登校前と放課後のえさやりや、牛舎の床の掃除やおがくず敷き、毛のブラシかけなどをしてきた。えさの稲わらは、同高の農業科が生産した自家産を使った。

 和牛の1頭は、「甘えん坊で、おてんばな性格。かわいいです」とは、友部綺咲さん(3年)。もう一頭は、病気がちな時期があり、「クマザサのパウダーをえさに混ぜるなどした。元気に育ってくれてよかった」と、阿久津奈那さん(同)。

 「みんなで大切に育ててきた。2頭には感謝の気持ちでいっぱいです」と、リーダーの小豆畑翔平さん(同)。

 

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