作品を持つ飛田さん
作品を持つ飛田さん。飛田さんの笑い文字が飾られている市内のカフェで

 日立市の飛田祥子さん(67)は、丸っこい文字の中に満面の笑顔を書いて、感謝や喜びを伝える「笑い文字」の講師。家族や友人はもちろん、食事をした店にも、「ごちそうさま」の一声とともに、その場で書いた笑い文字のはがきをプレゼント。「にっこりしてくれたらうれしいです」と飛田さん。

 笑い文字は、一般社団法人「笑い文字普及協会」(東京)の代表理事を務める廣江まさみさんが、2012年に考案した。デザインに加えて、字や絵が苦手な人でも筆ペン一つで書ける手軽さや、仕上がりの温かさなどが話題となり、全国に受講生や講師が増えている。

 飛田さんは4年前、笑い文字の本を見て興味を持ち、東京の教室に通った。中学校の美術教師を41年間務めた飛田さん。美術作品は自分一人で完成させるが、笑い文字は、「書いて半分、渡して完成」が合言葉。「すてきなコミュニケーションツールだなと思いました」。今年には上級講師の資格を取得した。

 道具は、黒と赤色の筆ペンと、専用のはがき。はがきは、事前に書いて渡すこともあるが、道具を持ち歩いていて、その場で書いて渡すことも多い。渡したはがきを飾ってくれている商店もある。評判が伝わり、企業研修で講師を頼まれることもある。

 新型コロナウイルスの影響で、コミュニケーションをとる機会が減っている。「たくさんの言葉ではなく、相手を思って選んだ一言で、気持ちを伝え合う。地元に笑顔が増えたらいいですね」と、飛田さん。

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