ホールでエールを歌う 藤良多さん 21日にヒロサワでコンサート(茨城・水戸市)
歌声にエールを込める藤さん

  笠間市のシンガーソングライター、藤良多(りょうた)さん(38)は1月21日午後2時、水戸市千波町のザ・ヒロサワ・シティ会館小ホールでワンマンライブ(単独公演)を開く。藤さんは、「ホールでのワンマンライブは憧れだった。憧れの舞台で、精いっぱい演奏することが、見に来てくれた人にエールを送ることになればうれしい」と気合い十分だ。バンドスタイルでの演奏になる。

 藤さんのもう一つの顔は介護福祉士。「普段からお世話になっている高齢の方々に、感謝を伝えたい」との気持ちから、65歳以上と障害者は入場無料。大学生以下も入場無料だ。

 藤さんは高校時代に音楽に目覚め、20歳代の前半はロックバンドのボーカルとして活動した。東日本大震災の後は、被災地を含む東日本の各地に、路上演奏の旅に出た。

 一時は休止した音楽活動を再開したのは2015年。アコースティックギターを抱えての弾き語りを中心にしながら、バンドスタイルの演奏も行った。演奏場所は、ライブハウスやイベント会場などが中心で、年間の公演数は80回を越えて、県外にも出かける。

 代表曲の「エール」は、コロナ禍が始まった2020年に作った曲。藤さんは、「挫折や苦労のなかで、立ち上がろうする人々に届けたい」と話す。「いつだって」は、介護福祉士としての経験を通してできあがった曲。「高齢の施設の利用者さんによく言われるのは、『君たちは若いんだ。何だってできる』ということ。命の尊さを曲にした」という。

 入場料は一般2000円。チケットは同会館で販売している。藤さんにメール(fujiryota1005@gmail.com)で申し込み、会場で引き換えることもできる。支払いは現金のみ。

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