不登校の辛さ忘れる場所 元教諭など女性3人が「ゆめのいえ」立ち上げ
参加者の話を聞く浦川さん(写真左)と倉河さん(同右)

 今春まで小中学校の教諭と保育士として勤務した女性3人が、精神的に追い詰められるなどして学校に通えなくなった子どもや、その保護者を支援しようというグループ「ゆめのいえ プレイ・アース・プロジェクト」を発足した。活動は週に2回、水戸市と行方市に、子どもと保護者を受け入れる場所を設けるもの。

 代表の浦川一美さん(46)は、グループの基本理念について、「学校はすばらしいもの。でも、せわしない社会状況を受けて、物事の良い部分ではなく、悪い部分にばかり目を向ける傾向が強まっている。“ゆめのいえ”は、みんなが一歩身を引いて、心を休めることができる場所にしていきたい」と話している。

 3人は、元教諭の浦川さんと倉河佳央さん(51)、元保育士の秋山真紀子さん(46)。それぞれが、勤務や子育て経験などを通して、教育活動との向き合い方に悩み、勉強会に通うなどして知り合ったという。

 活動場所は、火曜が水戸市下入野町の常光院道場、木曜は行方市玉造手賀のログハウスで、時間はそれぞれ午後1時半~5時半。茶をのみながら会話を楽しみ、ゲーム、保護者向けの体操教室も行う。学校の授業の遅れを取り戻すための「学び直し塾」も行う。

 参加費は保護者がフリードリンクとプチ相談付きで1000円、子ども500円。学び直し塾の利用は2時間で2500円。  8月26日午後8時半から、オンラインビデオ会議システムのズームを使ったグループの説明会を行う。問い合わせは、グループのHP(https://www.playearthproject.com/)から。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう