「音楽をあきらめないで」 ピアノ講師が音楽施設建設(茨城・水戸市)
「たくさんの人の“一歩”になる場所に」と、鈴木さん(写真上)、記事中の写真は音楽施設の外観

 水戸市城東で「いそのまい音楽教室」を開くピアノ講師の鈴木(旧姓・磯野)舞さん(32)がこのほど、楽器の練習室やホールを備えた音楽施設「ミュージックプレイスいっぽ」を建てた。施設に込めたのは、「練習場所がないという理由で、好きな音楽をあきらめてほしくない」との思いだ。

 施設は、音楽教室の向かいに建てた。2階建てで、楽器の練習室は、ピアノを1台ずつ置いた2部屋があり、広さはそれぞれ6・92平方㍍。どちらも防音設備を施した。ホールは、防音に加えて音響にもこだわった本格的な作りで、グランドピアノが1台あり、40人を収容できる。

 利用しやすさを第一に考え、24時間利用でき、無人での運用にした。利用者は、ホームページから予約し、施設への出入りは、スマートフォンを使った電子鍵で行う。

 鈴木さんは、ピアノ講師の母の影響で幼い頃からピアノに親しみ、県立水戸三高、東京音楽大学を卒業した。自身の音楽教室は5年前に開いた。

 音楽施設を作る夢は高校時代から胸にあったが、動き出したのはコロナ禍がきっかけ。鈴木さんは、県内の吹奏楽部の生徒の伴奏活動も長年行っている。管楽器は、自主練習をしたくても、大きな音が出るため自宅では難しく、公民館を借りることが多いが、コロナ禍で公共施設の利用が限られた。「演奏をあきらめてしまう子も見てきました」。演奏会が中止になり、活動が難しくなった演奏家仲間も多い。

 「思うようにいかないことが多かったけれど、ピアノを続けてきてよかったと心から思える。子どもたちみんなが音楽を楽しめる場所にもしていきたい」と、鈴木さん。 施設の運用は4月からを予定。詳細は、同施設のインスタグラム(「ミュージックプレイスいっぽ」で検索できる)に掲載している。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう