バリアフリーカフェ 音楽療法士の室さん夫婦が開店(茨城・鉾田) 
「気軽に来店してください」と、祐次さん(右)と智美さん

 鉾田市鉾田にこのほどオープンした「ぱれっとらいふ」は、市内の音楽療法士の室(むろ)智美さん(33)と、夫の祐次さん(38)が運営するカフェ&コミュニティースペース。「障害の有無や年齢に関わらず、だれもが一緒に集える場所をつくりたい」との智美さんの思いを形にした。

 店では、歌声喫茶や、ヨガと音楽療法を合わせた体験会をはじめ、さまざまな催しを予定している。

 店内は、広さ約62平方㍍。段差がある場所にはスロープをつけ、いすやテーブルは、車いすに乗っていてもスムーズに動けるように配置。車いすに座ったままの姿勢に疲れた時などに、横になれるスペースも設けた。

 カフェのメニューは、米粉を焼いたワッフル(プレーンは1枚200円)がメイン。コーヒーや手作りのクラフトコーラなどの飲み物もそろう。

 智美さんは、日本音楽療法学会認定の音楽療法士で、20代の頃から、高齢者や障害者の施設、個人宅を訪問して活動してきた。音楽療法は、音楽を聞いたり、演奏したりすることで、心身の健康維持や改善を図るもの。

 開店は、活動を通して芽生えた夢だった。障害者や高齢者は、ちょっとした外出にも不安や困難が伴う場合がある。「気軽に出かけられて、おしゃべりしたり、気分転換できる場所が増えたら」

 祐次さんは、元医療従事者。智美さんの夢に共感して、仕事を退職。料理好きな腕を生かして主にカフェの調理を担当している。

 場所は、鉾田郵便局近く。営業時間は午前11時~午後7時。水曜と第2、4木曜定休。同店☎080・8180・0619。

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