里の秋彩る62体 里美かかし祭 26日まで(茨城・常陸太田)
一般の部のグランプリ作品(中央)

 市民の手作りかかしを展示する「里美かかし祭」が、常陸太田市大中町の里美ふれあい館イベント広場で開かれている。個性豊かな62体が並び、周囲に広がる里山の風景と相まって、来場者の目を楽しませている。11月26日まで。

 開催は35回目。かかしの題材は、来年のえとのウサギやアニメのキャラクターのほか、先日亡くなったアントニオ猪木さん、7月の世界選手権で3位になった陸上競技・やり投げの北口榛花選手など、さまざま。

 かかしには、制作者の思いが一言添えられている。「がんばればぁちゃん!!」というかかしには、「長年和牛を飼育してきた両親が高齢になり、牛飼いをやめることになった。作業風景をかかしにしてみました」。大きな恐竜の作品には、「コロナや戦争、悪い物を全部食べて、平和な世の中に」。

 夫婦で訪れた北茨城市の中嶋紀夫さん(68)は、かかしと一緒に撮影した写真を使い、年賀状を十年来製作している。「今年もいい1枚が撮れました」と、喜んでいた。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう