石岡駅の感動物語撮影中 映画になるタロー
石岡駅前にあるタローの像。タローの頭をなでるのは市観光案内所の中村千恵子さん

茨城再見聞

 飼い主を探して17年にわたり、石岡駅に通い続けた雑種犬タローを題材にした映画「石岡タロー」の撮影が始まっている。

 タローは、1964年に同市立東小学校に迷い込み保護された。児童たちに愛される一方、朝と夕方には欠かさず、約2㌔離れた石岡駅に通った。それは81年の死の前日まで続いた。2009年にタローを紹介する新聞記事が掲載されると、飼い主だった女性が名乗り出て、同駅ではぐれていたことが分かった。

 タローの物語は感動を呼び、忠犬タロー顕彰会が立ち上がったほか、2017年にはタローとタローをかわいがる子どもたちを表現したブロンズ像「みんなのタロー」が同駅西口に設置された。映画化は、監督を務める石坂アツシさんにファンが呼びかけたことから実現したという。

 ブロンズ像近くにある市観光案内所の名須川玲子さん(51)は、小学生のころにタローを見た記憶があるという。東小に通う友人からは、「タローは、給食のパンにそえられたマーガリンが大好き」という話も聞いていた。  映画は年内の公開予定。公式ホームページがある。

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