大学生楽団支援募る 本県出身者が学校の垣根超えて演奏会計画(茨城)
圓谷さん(右下)ら立ち上げメンバー

 県内の高校の吹奏楽部出身の大学生ら約60人でつくる吹奏楽団「iBウィンドオーケストラ」が、8月にひたちなか市で初開催する演奏会に向けて、インターネット上で開催資金の支援を募る「クラウドファンデング」を行っている。

 団員は全員、令和2年度の卒業生で、コロナ禍で、演奏会やコンクールが中止となるなど、活動が制限されたまま高校を卒業した世代。演奏会には「ふるさと茨城で、青春を取り戻したい」との思いを込めている。

 同楽団の代表は、水戸一高出身で、北海道大学2年の圓谷夏音(つむらやなおと)さん(19)。高校3年間の集大成となる吹奏楽コンクールをはじめ、演奏する機会が次々に中止になった時、「今はこの状況を耐えて、活動ができるようになった時に、自分たちの手で青春を取り戻そう」と考えたという。高校を卒業した3月、友人3人に声をかけて、学校を超えた同年代の団員による楽団の結成に向けて動き出した。

 演奏会の会場は、ひたちなか市文化会館の大ホール。会場は1年前に予約をしなければならず、当時はまだ団員が20人ほどだったため、「本当にできるのか」との不安もあったが、35人以上を集めることを目標にし、現在は、同高のほか、水戸二高、水戸三高、水戸桜ノ牧高、水戸女子高などの卒業生約60人が集まった。

 「来場してくれた人にも、自分の気持ちや夢について考える機会になるような演奏をしたい」と圓谷さん。クラウドファンディングは、目標額75万円で、6月13日現在、43万2000円が寄せられている。期限は6月30日まで。「モーションギャラリー」のページで、オーケストラ名で検索できる。問い合わせは、同楽団メール(ibwind.2020@gmail.com)へ。

 同楽団のクラウドファンデングのページは、こちら

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