約50本のイチョウが色づく水戸市緑町の県立歴史館では11月24日まで、「歴史館いちょうまつり」が開催されている。
2011年から続く恒例のまつりだが、今年は会期が長い。昨年、色づきが遅れて、11月中旬までの予定を、急きょ延長したのが理由の1つだ。
同館で広報を担当する小茂田晃俊さん(41)は、「イチョウは、色づき前も、色づきの盛期も、落葉が始まってからも美しいもの。長いまつり期間に何度も足を運んでいただきたい」と話す。
同館のイチョウは、1952年にサンフランシスコ講和条約が発効したことを記念して植えられたもの。当時は、現在の県立歴史館の場所に水戸農業高校があった。
一番の見どころは、120m余りのイチョウ並木。まつり期間中は、午後5~8時にライトアップされる。
小茂田さんは昨年から、同館に勤務している。それ以前も、同館から近い見川中学校に勤務していたが、色づいたイチョウを見に来たことはなかったという。「混雑しているかなという想像が足を遠のかせた。今は、もったいないことをしていたなと思っている。混雑のなかでも見に来る価値が十分」と話している。
まつり期間中は、16・17日のプロジェクションマッピング、23日のストリートピアノほか、多くの催しが予定されている。