ハワイ音楽を徹底解説 フラを入り口に夢中になった佐藤さん(茨城・鹿嶋)
翻訳予定の原書と辞書などと、佐藤さん

 鹿嶋市宮中のまちづくり市民センターで4月から開かれる講座「納得のハワイ語翻訳とハワイイアナ」は、受講生の希望のハワイアンソングの歌詞を、文法と意味合いの両面から徹底解説するという内容。講師は、ハワイ語を学んで7年の潮来市の佐藤照己さん。

 「なるほどと思っていただける翻訳を届けます。正しく理解したときの感動を味わってほしい」と佐藤さん。

 鹿嶋市の生涯学習団体「かしま灘楽習塾」の講座の一つ。作者、時代背景、作中で歌われている土地や自然についてなども解説する。「ハワイイアナ」は、ハワイの歴史・文化・自然などを網羅した「ハワイ学」のこと。

 佐藤さんは、3歳からピアノを始め、東京学芸大学教育学部高校教員養成課程音楽科声楽専修を卒業。

 クラシック音楽一筋だったが、40歳を過ぎて腰を悪くしたことをきっかけに、フラを始めたところ、「ハワイの音楽や言語、自然、歴史を学ぶ楽しみにとりつかれました」。ハワイ州観光局のアロハプログラム検定で上級を取得。特に、ハワイ語については、ハワイ大学の教科書を取り寄せて学んだほか、ハワイ語の権威であるノエラニ・マホエさんの著書の翻訳許可も得た。

 ハワイアンソングのファンは多いが、ネット上などの翻訳には、間違いも多いという。学びを続けるうちに、ハワイ語の歌詞は、日本の和歌にも通じる理知的で高度に洗練された詩だと気づいたという。「言葉は心を乗せて送り出される舟。言葉を発した人の心を、正しく理解して受け取る一助になれば」

 講座は来年2月までの全10回で、毎月第3日曜の午後2~4時。定員19人。料金は6500円。申し込みは、同塾のホームページからか、はがきなどで。同塾事務局(☎︎0299・85・2601、火~金曜午前9時~午後4時)。

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