海辺の神社に神秘の参道 酒列磯前神社(茨城・ひたちなか)
緑豊かな参道。参道を進むと、海側に入る小道があり、その先にある「海の見える鳥居」も撮影スポットになっている

緑の季節

 ひたちなか市磯崎町の酒列磯前(さかつらいそさき)神社の参道は、通称“神秘の参道”。

 両側は、樹齢300年を超えるとされるヤブツバキ、タブノキなどの大木が点在する自然林。背の高い古木たちが、緑のトンネルをつくっている。

 神秘性を高めているのが、木々の複雑な枝ぶり。海までの距離は100㍍に満たない。潮風の影響もあって、この奇観が生まれているという。

 自然林は、「樹叢(じゅそう)」と呼ばれ、2005年には県の天然記念物に指定されている。

 同社は、斉衡(さいこう)3(856)年に創建され、元禄15(1702)年に現在の場所に遷宮された。参道は、水戸藩第2代藩主・徳川光圀が整備を命じたと伝わっている。

 参道は、絶景スポットとしても注目を集めている。「歩くと、心身が清められるという声も多い。古木を眺めたり、深呼吸したり、潮風を浴びたり、それぞれに楽しんで」とは、同社権禰宜(ごんねぎ)の海後宗明さん(28)。


 新緑のシーズンを過ぎ、緑が濃くなってきた。雨に濡れた緑も美しい。魅力ある緑のスポットを紹介する。

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