素揚げで甘み増し増し 会沢さんの揚げトウモロコシ(茨城・那珂市)
会沢さんが育てたトウモロコシ


ー 夏編 1 ー

 トウモロコシが旬だ。那珂市門部のトウモロコシ農家、会沢有紀(ゆうき)さん(35)に農家ならではの食べ方を聞いてみると、「揚げトウモロコシですね」。蒸したりゆでたりがトウモロコシの定番だが、「揚げてもいけるんです」。

 

素揚げしたトウモロコシ

 

 揚げトウモロコシは、居酒屋を開く友人が作っていた。食べてみると、甘みがより引き立っていて驚いた。スティック状で食べやすいところも気に入った。

 会沢さんの畑では、名前の通りサイズが大きい「オオモノ」、フルーツのような味わいの「ドルチェドリーム」、粒が白色で、後味にミルク感がある「雪の妖精」の3種類をメインに栽培している。

 1本の茎から最初に収穫する「一番果」のみを出荷している。理由は、一番果は、大きさもあり、味もよくのるから。

 おいしいトウモロコシを食卓に届けたくて、日々研究を続けているが、揚げトウモロコシは、「トウモロコシの楽しみ方を広げてくれる」とも思った。

 揚げトウモロコシは、朝ご飯の定番おかずの一つでもある。午前4時からの収穫と直売所への出荷を終えて、朝食はいつも午前10時頃。汗を流したあとの揚げ物は、「うまいんです」。作業を手伝ってくれた仲間たちと一緒に食べるごちそうだ。

 

▲畑で笑顔の会沢さん

 

 もう一つ、油を使ったトウモロコシのレシピを、母親の留美さんが教えてくれた。揚げ物をしていて、卵と小麦粉、パン粉が余ってしまったときに思いついたという「フリット」。酒のつまみにもなるという。

 

作ってみよう

 

 ★揚げトウモロコシ

 ①トウモロコシの皮をむき、ひげをとる②トウモロコシは、長さを半分に切って、芯ごと、縦に8分の1程度の大きさに切る③フライパンに油を熱し、180度ぐらいになったら、トウモロコシをゆっくり入れて、1~2分程度揚げる④キッチンペーパーなどにとって油をとり、塩をふる。

 ★トウモロコシのフリット

 ①適量の溶き卵と小麦粉、パン粉を合わせる②そぎ切りしたトウモロコシと、ビールか炭酸水を適量加える③スプーンなどで形を作って揚げて、塩をふる。

 

 

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