ウォッカは、行方市初の警察犬 岩下さんが世話(茨城・行方市)
自宅のドッグランで訓練する岩下さんとウォッカ

  行方市玉造甲で犬の繁殖業を営む岩下恵美さん(46)が飼育するジャーマンシェパード「ウォッカ」(雌3歳)がこのほど、県警の警察犬に委嘱された。昨年行われた県警察嘱託警察犬審査会の結果を受けたもので、同市では初。鹿行地域では、2匹目の警察犬の誕生となった。

 岩下さんは、14歳のときに、飼育していたシベリアンハスキーの繁殖に成功して以来、これまでに3000匹の繁殖に関わった。販売した犬が警察犬として活躍していることを知り、「私も警察犬を育てて、地域に恩返ししたいと考えた」と岩下さん。

 審査会に向けた訓練は専門家に依頼したが、岩下さんも関わった。岩下さんは、病気の後遺症で左半身にマヒがあり、犬の世話には不便なことが多い。警察犬のリードは、左手で持つというルールがあるため、ウォッカの訓練と世話では、特別な苦労もあったが、「かわいいウォッカのためを思えば、苦労もリハビリだと思えた」と岩下さん。

 警察犬は、不足しているのが現状で、ウォッカはこれまでに、管轄外の牛久管内の捜索要請を受けたこともある。岩下さんとウォッカは、それらの出動要請に対応するほか、来年の審査会に向けた訓練にも忙しい。

 

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