明治の宮廷文化伝える 県立歴史館(茨城・水戸)
大礼服を鑑賞する来館者

 水戸市緑町の県立歴史館は、明治時代の華やかな宮廷文化を紹介する特別展「華麗なる明治ー宮廷文化のエッセンスー」を開いている。4月10日まで。

 明治天皇と昭憲皇太后の愛用品や、皇室ゆかりの美術品など、全155点を展示。「大礼服」は、昭憲皇太后が新年拝賀などで着用した、もっとも格式の高い礼服。展示品は、現存する3着のうちの1着で、美しい菊の花の刺しゅうが施されている。県ゆかりの宮廷人として、皇后側近の第一人者、香川敬三と、皇后のスタイリストを務めた娘の志保子にも触れている。

 「欧米文化を取り入れつつ日本文化として確立していった時代の息吹を感じて」と、同館の石井裕さん。

 午前9時半~午後5時(入館は同4時半まで)。月曜休館(祝日の場合は開館し、翌日休み)。入館料一般610円、大学生320円、70歳以上300円、高校生以下無料。同館☎︎029・225・4425。

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