佐藤雅晴さん大回顧展 水戸芸術館で13日から(茨城・水戸)
《バイバイカモン》2010年

 国内外で活躍したアーティスト佐藤雅晴さん(1973―2019)の画業を振り返る大規模な回顧展「佐藤雅晴 尾行―存在の不在/不在の存在」が11月13日から、水戸市五軒町の水戸芸術館で開かれる。

 佐藤さんは、大分県出身。日常風景をビデオカメラで撮影した後、パソコン上でペンツールを用いてトレースする「ロトスコープ」という技法でアニメーションや平面の作品を制作。現実と非現実が交錯する独自の世界観を描き、国内外で高い評価を得てきた。10年間滞在したドイツから帰国した後は、取手市で制作活動をした。45歳でがんのために死去した。

 展示は、ドイツに渡って初めて制作した映像作品から、死の直前まで描き続けた「死神先生」シリーズまで、映像作品26点、平面作品36点。未発表の映像作品の初公開もある。

 会期は来年1月30日まで。入場料一般900円、高校生以下、70歳以上など無料。月曜と年末年始、1月11日は休館(1月10日は開館)。同館☎︎029・227・8111。

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