JR日立駅と周辺のあちこちに現在、毛糸の編み地が、つり下げられたり、巻き付けられたりして関心を引いている。
つり下げられているのは、同駅改札から中央口につながる自由通路の手すりで、新都市広場と同広場につながる歩道の石柱などには、ぐるりと巻かれている。
この取り組みは、欧米発祥のストリートアートで、ヤーンボミング(YB)と呼ばれる。主催は、県内の編み物作家仲間の「あみもんどころ」。地元グループひたちアートプロジェクトが協力している。
あみもんどころは今年1月下旬から、ひたちなか市でもYBを行った。編み地は、SNSで全国の編み物愛好家から募ったものをつないだ。総数は2000枚を超えた。今回の編み地は、前回の流用と、新たに募ったものもある。日立市が桜の美しさで知られることから、ピンク色を基調にすることを条件に募った。
あみもんどころの河本珠美さんは、「『これ何?』と思ってもらえれば大成功。嫌いな人がいないのが編み物の力。編み地は、作り手がそれぞれに工夫している。じっくり眺めたり、触ったりしてほしい」。展示は6月30日まで。
日立シビックセンターに向かう途中のヤーンボミング
日立シビックセンター新都市広場にも展示されている