2つ目の顔はネット音楽家 内科医の渡辺さん ヒット曲や本業生かした替え歌披露
「コロナ禍の中だが、前向きな気持ちを大切に」と渡辺さん

 水戸市青柳町の水戸ブレインハートセンターの循環器内科医、渡辺康志さん(51)は、インターネット動画サイト「ユーチューブ」を通した音楽活動に取り組んでいる。

 医師という立場ならではの内容も含まれ、昨年9月には、歌手で俳優の福山雅治さんのラジオ番組に活動を伝えるメールを送ったところ、番組内で取り上げられた。動画に収録されたオリジナル曲が放送されたほか、福山さんから曲作りの助言ももらった。

 歌うことが好きな渡辺さんは、7年ほど前から月に1、2回、院内でミニコンサートを開催。「音楽が、わずかながらも患者の癒やしになるのでは」という渡辺さんの願いからだったが、新型コロナウイルスの影響で、今は休止中。ユーチューブでの活動は昨年8月に開始。新型コロナの不安が広がる中で、オンラインの取り組みが普及したことを受けたもの。

 オリジナル曲のほか、ロックバンドのバックナンバー、シンガーソングライターの中島みゆきさんのヒット曲のカバーを配信。また、医療の道を志す学生の勉強に役立ててほしいと、主に循環器疾患の病態や治療法の解説を歌詞に盛り込んだ替え歌も披露。ロックバンド、レミオロメンの「3月9日」の替え歌「3月9日の心電図」は、心電図の見方などを解説している。

 最近は、新型コロナの影響で帰省できない人にふるさとを思い出してもらいたいと、福山さんのヒット曲「家族になろうよ」の歌詞を各地の方言に換えて歌う動画を公開。茨城弁は自身で、ほかの方言は友人に頼んで歌詞を直してもらった。

 「コロナ禍は早く過ぎ去ることを願うばかりだが、それを機に広まったネットの世界が、いろいろなチャンスをつくりだしている」と、渡辺さん。同病院の畑山徹院長(57)は、「活動を応援したい」と話している。

 渡辺さんのユーチューブチャンネルは、「シンガードクターやっちゃんねる」で検索できる。

 渡辺さんのユーチューブチャンネルは、こちら

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