蜜より生態 ミツバチを育てる飛田さん(茨城・ひたちなか)
開放巣と、飛田さん

 趣味でニホンミツバチを飼育しているひたちなか市長砂の飛田忍さん(77)の一番の楽しみは、ミツバチの生態を観察すること。今春には、巣でのハチたちの活動の様子がよく見える「開放巣(かいほうす)」という巣を初めて作った。日々観察に励んでいる。

 飛田さんは、ニホンミツバチの飼育をして10年ほど。4年前からは、県内の愛好家グループ「ニホンミツバチ保存会」に所属している。

 ニホンミツバチの飼育は、通常は巣箱を使って行うが、ミツバチをじっくり観察したい飛田さんにとっては、巣箱の中は容易に中をのぞくことができず、悩みだった。

 いい方法はないかとインターネットで調べていたところ、開放巣を作って観察している人がいることを知った。開放巣は、開放された場所に作られた巣のこと。ミツバチを刺激せずに普段の様子を見ることができる利点がある。 

 ただ、ミツバチにとっては外敵に狙われやすくもなるため、飛田さんは、なるべく安全な場所にと、自宅の車庫の奥の壁に作った。

 巣は、現在は幅30㌢、高さ40㌢ほど。ミツバチは1万匹程度が群れをつくっているという。

 観察を重ねて、ニホンミツバチにとって、住み心地の良い、オリジナルの巣箱を作ることが目標という飛田さん。「毎日懸命に働くミツバチの姿に、元気をもらい、癒やされています」

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