渡辺さん二所ノ関部屋へ 水戸南高校で入門を祝う会(茨城・水戸)
記念撮影前、渡辺さんの制服の襟を直す二所ノ関親方

 水戸市の県立水戸南高校(川内孝雄校長)でこのほど、つくば市の相撲部屋「二所ノ関部屋」に入門が決まった3年生の渡辺龍斗さん(19)の「入門と卒業を祝う会」が開かれた。会には、同部屋の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)も参加し、来賓としてあいさつした。

 同校の卒業式は3月1日に行われるが、新弟子検査などで、渡辺さんは出席できない。同部屋から、卒業式の代わりの催しを行ってもらえないかと依頼があったことから、同校が祝う会を企画した。

 渡辺さんは、身長180㌢、体重125㌔。小学生時代はサッカー、中学では柔道に取り組み、同校ではレスリング部に所属。昨年は関東大会に出場した。

 相撲の経験はないが、少年時代から興味があり、同郷の親方は憧れの力士。昨年10月、同部屋のツイッターを通じて、「初心者からでも入門できますか」と連絡。12月に稽古に参加し、入門を決めた。

 親方はあいさつで、「まわしを着けた体を見て、筋肉の伸び代があると感じた」と話し、「自分も親方に電話をして入門を志願した」と、渡辺さんの相撲への熱意を買ったことも話した。

 渡辺さんは、会の後、「先生方や親方に、温かい会を開いていただいて、気が引き締まった。相撲を経験していないところも強みに変えて頑張りたい」と、力強く話した。

 会を見守った渡辺さんの父親の太さん(55)は、「親思いの優しい息子。優しさを強さに変えてほしい」と話していた。

 

渡辺さんと保護者ら渡辺さんと保護者ら

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