笠間市上郷のロッククライミング場「長沢ロック」は、自然の岩盤を利用した県内では珍しい施設。オープンは昨年秋。代表の藤枝国博さん(36)と、父親の要二さん(71)が力を合わせて山を切り開いた。
メインの「中央壁」は、高さ25㍍幅150㍍の一枚岩。数十年前までは、マンガン鋼の採掘場だったという。壁には、初級~中級者向けの116通りのコースが設けられている。ナイター設備も備えている。
東側に「東壁」もあるほか、今後は「北壁」も整備する予定。北壁は、マルチピッチという高度なクライミング技術が求められる壁になるという。
開拓を始めてからすでに、6年が経過している。要二さんの本業の土木建設の経験がフルに生かされたほか、国博さんは、クラウドファンディングで、開発費用を工面した。
「世界では子どものロッククライマーも多い。より多くの人に魅力を伝えていきたい」と藤枝さん親子。