広場や道路などの屋外空間を少し整えて、快適な居場所“まちなかリビング”を作り、みんなで使ってみようという試行・実証実験「水戸まちなかリビング作戦」が、水戸市南町2、3丁目で行われている。期間は10月31日まで。
同市の街なかの再生に向けた官民連携の非営利団体「水戸のまちなか大通り等魅力向上検討協議会」と、南町2丁目商店街振興組合主催。
同協議会は、深刻な空洞化が進む中心市街地を、人が中心の都市空間に再編することを目指す「未来ビジョン」の素案を昨年度作成した。今回の実験は、そのビジョンの妥当性を検証するための実践企画の第一弾。
実施場所は、南町2、3丁目の南側の大通りと裏通り。広場にベンチやテーブルを設置したり、眺望が良いビルの屋上を開放したりしているほか、道路に車の安全運転を促す表示を施すなど、11の取り組みをしている。
期間中は、定点カメラで自動車の通行量や速度を調べるほか、利用者にアンケートやヒアリング調査を行い、今後のビジョンに生かすという。
「まちなかリビングで過ごしてもらい、見過ごされていた魅力や課題に気づくきっかけをつくれれば」と、同協議会事務局の大森賢人さん。