鵜籠づくりも大切な仕事 ウミウ捕獲場の2人(茨城・日立市)
竹籠にむしろを巻き付ける柴田さん

  日立市十王町伊師にある国内唯一のウミウ捕獲場で働く大高敦弘さん(71)と柴田勝典さん(53)には、ウミウの捕獲のほかに、鵜籠(うかご)を作るという大切な仕事がある。

 鵜籠は、ウミウを全国各地の鵜(ウ)飼地に送る際に使用する鳥籠。真竹を編んだ籠を、むしろで覆ったシンプルな作りだが、ウミウが暴れることがないように、隙間をなくすなどの工夫がある。

 大高さんらは、材料の真竹の調達から取り組む。

 鵜籠は、その年の捕獲するウミウの数と同じ数が必要。例年、年始に、全国11か所にある鵜飼地から注文が入る。今季は24羽を受注した。

 作業は、捕獲の合間をみて行う。「渡り鳥のウミウは、晴天が続くと、渡りに専念するため、捕獲場近辺に一切立ち寄らない。そんなときは割り切って、鵜籠づくりに精を出す」と2人。

 

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう