寒くなり、あたたかいみそ汁がしみる季節。材料にこだわり、丁寧に仕込んだみそは、深い味わいがある。
県内各地のこだわりのみそを紹介する。
老舗のみそあり、地域に伝わるみそあり。自分好みの味を探してみるのも楽しい。
紹介リスト
【県北地区】
-
- 高萩 たつご味噌(みそ)
- 高萩 花貫加工組合
- 大子 糀(こうじ)や菊池商店
- 日立 内山味噌(みそ)
- 日立 長山糀(こうじ)製造本舗
- 常陸太田 喜久屋
- 常陸太田 高齢者生産活動センター
- 常陸太田 ヨネビシ醤油
- 常陸大宮 緒川村地域資源研究会
- 常陸大宮 小田野友の会
- 常陸大宮 辰ノ口大豆加工部
【県央地区】
-
- 城里 JA水戸 かつら農産加工所
- 那珂 ふれあいファーム芳野
- 笠間 佐白山のとうふ屋
- 笠間 湊屋味噌(みそ)醸造所
- 茨城 ひまわり工房
【鹿行地区】
-
- 潮来 キヨちゃん
- 潮来 はしもと
【県北地区】
たつご味噌(みそ)(高萩)
創業以来変わらない製法が誇り。天然醸造で1年間熟成させる。原料は国産のみを使用。「芳醇な香りと、こくがあるワンランク上のみそ汁が仕上がります」と同店。
750㌘780円。
同店☎︎0293・23・5222。
花貫加工組合(高萩)
4人の女性会員の手づくり品。
県産大豆と同市産の米などを使用。大豆は圧力釜で、ふっくらと炊く。
1㌔㌘600円。販売は、花貫物産センターで。
同センター☎︎0293・28・0808。
糀(こうじ)や菊池商店(大子)
大豆と糀を、まき釜でたき上げてから醸造。添加物不使用で、時間の経過による味わいの変化も魅力。100年以上前から変わらない製法だという。
1年物(800円)と熟成3年味噌(みそ)(900円)の2種がある。各1㌔㌘入り。販売は、同店ほか、道の駅奥久慈だいごなどで。
同店☎︎0295・72・4008。
内山味噌(みそ)(日立)
明治5年創業から受け継いできた醸造技術「古式醸造」にこだわって仕上げる。
「みずき家宝みそ」は、同店商品の最高峰。県産無農薬米合鴨(アイガモ)農法コシヒカリと、青森県産大豆を使っている。
400㌘920円、700㌘1460円。量り売り(100㌘~)も行っている。
同店☎︎0294・52・2223。
長山糀(こうじ)製造本舗(日立)
100年以上続く味を、5代目の長山勝紀さん(55)が守っている。厳選国産大豆と県産米で作った米麹(こうじ)を使用。使用する麹の量が多いため、甘みが強い。
日立地域ブランドに認定されている「金印長寿」1㌔㌘1080円と、「長寿」同864円がある。
同店☎︎0294・33・0801。
喜久屋(常陸太田)
70年以上前から醸造している糀(こうじ)専門店のみそ。
米は同市産のコシヒカリ、大豆は県産もしくは青森産を使用している。
販売は、昔ながらの量り売りのみで、以前は、木の皮を薄く削った経木(きょうぎ)と呼ばれる包みに包んで販売していた。千切りダイコンのみそ汁が、みその風味が良く分かる食べ方という。
販売は、1㌔㌘からで755円。同店☎︎0294・72・0569。
高齢者生産活動センター(常陸太田)
同センターの高齢者10人が、長年の経験と知恵を合わせた自信作。県産の大豆と米、企業秘密の隠し味を加え、甘くて風味豊かに仕上げた。
1㌔㌘760円、700㌘560円。県北、県央の一部JA農産物直売所、道の駅さとみなどで販売。
同センター☎︎0294・82・2342。
ヨネビシ醤油(常陸太田)
ヨネビシ醤油(しょうゆ)は、1800年創業の醤油蔵。
30年ほど前に同社が開いたみそ教室のみそが評判で商品化。同市産米、宮城県産大豆「ミヤギシロメ」、長崎産「五島灘の塩」などを使用。こうじが多めの甘みのある造り。
500㌘540円、1㌔㌘972円。販売は、同社ほか、同市内スーパー、道の駅ひたちおおたなど。
同社☎︎0294・72・2255。
緒川村地域資源研究会(常陸大宮)
常陸大宮市の緒川村地域資源研究会(5人)が仕込んだ。
地元産の米と大豆、自家製こうじを使用し、「手作り、減塩、無添加」にこだわっている。
450㌘380円、900㌘730円。販売は、同市内の物産センターかざぐるま、道の駅常陸大宮かわプラザ、JA農産物直売所グリーンハウス大宮で。
同研究会☎︎0295・56・2341。
小田野友の会(常陸大宮)
常陸大宮市小田野地区の農家の女性たちが手作りしている「美和特産 三浦杉みそ」。米はそれぞれが育てたコシヒカリを使用。3月中旬に仕込み、8月頃に樽の中のみそを天地返しする。
「つくり始めて30年ほど。先輩たちの味を守り、大事につくっています」とは、メンバーの8人。
1㌔㌘650円。販売は同市鷲子の道の駅みわ北斗星などで。
北斗星☎︎0295・58・3939。
辰ノ口大豆加工部(常陸大宮)
地域に伝わる農家の自家製みそを商品化したもの。農家の女性たちが集まり、1988年から製造している。材料は、地元産の中粒大豆とコシヒカリ。発売当初から比べ、現在は減塩になっている。
1㌔㌘700円。JA農産物直売所グリーンハウス大宮で販売。
同店☎︎0295・53・5132。
【県央地区】
JA水戸 かつら農産加工所(城里)
桂地区の農家で好まれた味を商品化。県産の大豆と米を使用。生みそタイプ。
1㌔㌘600円。1・5㌔㌘1000円。
同加工所☎︎029・289・4547。
ふれあいファーム芳野(那珂)
那珂市内の契約農家が栽培した青大豆「岩手みどり」と、コシヒカリで作った麹を使用している。同大豆は、甘く、香りが強いのが特徴。深みのある味わいに仕上がるという。
1・8㌔㌘1800円、900㌘850円、500㌘500円。
同店☎︎029・295・8155。
佐白山のとうふ屋(笠間)
県在来大豆の「たのくろ豆」を使用。在来種は、大豆本来の風味や甘みをつくりだすという。また、大豆を粗めにつぶすことで、うまみを引き出している。
900㌘950円。
同店 ☎︎0296・72・3072。
湊屋味噌(みそ)醸造所(笠間)
創業100余年、「稲荷味噌(みそ)」の名で親しまれている。
厳選した原料と独自の製法により、香りと風味にこだわる。「皆さんを笑顔にしたいという気持ちを込めて製造してます」と同店。
1㌔㌘648円、2㌔㌘1274円。
同店☎︎0296・72・0271。
ひまわり工房(茨城)
ひまわり工房は、農家の女性3人で立ち上げた農産物加工所。
1~3年自然熟成させた標準タイプや減塩タイプのなど7種をそろえる。「倍こうじ」は、こうじを通常の2倍にした秋田県に伝わる製法。
700㌘691円~940円。販売は、茨城町と鉾田市の一部のJA農産物直売所。
同工房☎︎029・292・2729。
【鹿行地区】
キヨちゃん(潮来)
潮来市上戸で15代続く稲作農家の前嶋キヨ子さんが仕込む無添加みそ。
自家栽培米のコシヒカリと、県産または国産の大豆を使用。製造法は、代々受け継がれてきた“前嶋家流”。近年の主流を受けて塩味は抑えている。
900㌘600円。販売は道の駅いたこで。
同店☎︎0299・67・1161。
はしもと(潮来)
本業は佃煮店で、70年以上の歴史がある。
みそも、昔ながらの手作りの味を伝える。地元産米のこうじと、国産大豆を使用した無添加仕上げ。仕込みは新大豆の時期に合わせた2~3月。
野菜につけたり、調味料のアクセントにも良い。
500㌘378円、900㌘578円。
同店☎︎0120・048・410。