形状は、フランスからの眺め 日立和洋菓子いちかわの「アントルメマロン」(茨城・日立市)
形もいわれも独特

 
 日立市日高町の「日立和洋菓子いちかわ」が販売するホールタイプのモンブラン「アントルメマロン」(2592円)は、ヨーロッパアルプス最高峰の山、モンブランを、フランス側から望んだ姿がモチーフだ。

 お椀を逆さにしたようなドーム型が、フランスから眺めたモンブランの特徴で、このモンブランの特徴にもなっている。

 このモンブランは、作り方にも特徴がある。クリペーストをシート状に延ばして、土台のスポンジや生クリーム、カスタードクリームなどを包み込んでいる。最後に栗の甘露煮をのせる。

 同様の形と作り方のモンブランは、全国的にも珍しい。店主の安田孝之さん(58)は、修行先だった千葉県の洋菓子店の店から、作り方と形のいわれを教わった。

 当初は、フランス産のクリを使用していたが、近年は笠間市産を使っている。笠間産クリの質の高さと、地元を応援したいという気持ちから判断した。

 お試し版のモンブラン「いちかわモンブラン」(410円)もある。手のひらサイズだが、レシピはほぼ同じ。「口に運ぶと、ヨーロッパアルプスに出かけた気分になる」と安田さんは笑った。

 

 〈店情報〉 日立市日高町3の12の1。☎0294・42・2038。水曜定休(祝日の場合は営業)。

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