駐車場から2分で別世界 県水郷県民の森(茨城・潮来)
施設内の「なめがた平地林ゾーン」に続くコースの入り口

緑の季節

 潮来市島須の県水郷県民の森では、駐車場で車のドアを開けたとたんに緑の息吹を感じられる。

 2006年4月に開園した同施設の一帯は、古くから、地域の人々の暮らしと密接に関わっていた。最も目立つ樹木のコナラは、薪(まき)や炭の材料に最適。園内の大膳池の水はかつて、周囲の水田に引かれた。約110基からなる古墳群、大生古墳群があることを考えると、一帯と周辺の人々との関わりは、有史以来とも言える。

 広さ51・5㌶。園の解説資料などがそろうビジターセンターを起点に、まんぞくコース(約4・5㌔)、のびのびコース(約3㌔)、らくらくコース(約1㌔)の3つのハイキング(ウオーキング)コースがある。“緑”を満喫するならまんぞくコースがおすすめだが、「軽めの山歩きのつもりで出掛けて」と、同園の萩原千晶さん(36)。

 まんぞくコースのクライマックスといえる「なめがた平地林ゾーン」だけを楽しむなら「第3駐車場」を起点にするのもいい。車を降りて2分で、緑に囲まれる入り口に到着。これからの季節はオカトラノオなどの花々も楽しめる一方で、「カナヘビや、小さなヘビに出合うこともあるけど、慣れてしまえばかわいいもの」と萩原さん。

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