素直な心情をメロディーに乗せて 新CD携え、催しなどで演奏する藤さん
新CDを持つ藤さん

 常陸太田市出身のシンガーソングライター藤良多(ふじ・りょうた)さん(34)が、8月に発売したファーストアルバム「夢の途中」を手に、県内各地のステージを巡っている。

 ステージでの演奏はアコースティックギターを抱えての弾き語りが中心で、持ち味は、素直な心情をつづった詩と、覚えやすいメロディー。コロナ禍の最中に作ったファーストアルバムの収録曲「テイクアウト」は、「販売する側も買う側も、互いに感謝している様子がとても美しくて歌にした」と話す。ファーストアルバムは、ファーストEPから5年ぶりのリリースだった。

 藤さんは高校時代に音楽に目覚め、20歳代の前半はロックバンドのボーカルとして活動した。バンド解散から間もないころに、東日本大震災が起きた。「何もできないままではいけない」と、自分を奮い立たせ、被災地を含む東日本の各地で路上演奏する旅に出た。

 会社員の傍ら音楽活動を再開したのは5年前。胸の奥で消えることの無かった「歌いたい」という欲求が抑えられなくなったという。

 ステージは、地域のイベント、レストラン、ライブハウスなど大きさも形式もさまざま。藤さんは、「歌わせてもらえるだけでありがたい。ときおり、私の歌に感動したと感謝してくれる人がいて、そんなときは、自分はなんて幸せものなんだと思います」と話している。

 今月のライブ予定は次の通り。3日=シーマークスクエア(日立)、横道屋(ひたちなか)、25日=豊岡海岸(東海村)、31日=サウンドバッグカフェ(日立)。藤さんのCD(10曲入り2000円)は、演奏会場のほか、常陸大宮市のレストラン雪村庵(☎︎0295・53・0330)で販売している。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう