文化財レスキュー活動を紹介 市歴史民俗資料館(茨城・常陸大宮)
修復の様子を記録した写真などを展示

 地震や台風で被災した常陸大宮市内の文化財や歴史資料の救出活動について紹介する展示会「3・11からの歴史資料保全活動―災害から地域の歴史と文化を守る―」が、同市中富町の市歴史民俗資料館大宮館で開かれている。3月20日まで。

 同市は、2011年の東日本大震災を機に、市内の文化財や歴史資料の被災状況の調査や保全活動を始めた。大震災時は、2日後の3月13日から被災状況の確認を始めた。

 大震災時に被災した石造物や古文書などは、筑波大学やボランティアらの協力を得て修復したほか、資料の整理作業は現在も続いている。

 展示内容は、文化財の修復の様子の写真や、被災を機に発見された貴重な個人資料など。大正9年の洪水など、市内の災害の歴史にも触れている。

 展示を担当した同市文書館の高村恵美さんは、「指定された文化財だけでなく、人々の生活や共同体が生み出した記録も大切な歴史資料。歴史資料の防災の意識向上にもつながれば」と話している。

 入場無料。午前9時~午後4時半。月曜、祝日は休館。同大宮館☎︎0295・52・1450。

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