納豆に合うワインを見つけようという審査会「これぞ!納豆に合うワイン選手権!」がこのほど、水戸市大工町のレストランマロンで開かれ、料理人やワイン愛好家ら7人が、納豆とワイン片手に真剣に審査した。
1位を獲得したのは、「ワインの優しい甘みが納豆に溶け合い、どちらもおいしくなる」などと評価された国産ロゼ「国中マスカットベリーAロゼ」。2位のイタリア産白ワインも、「納豆がデザートになる」などと好評だった。審査した全10本は、同市見川のワインショップ「ワインデマミ」で紹介している。
選手権は、「水戸名産の納豆の新たな楽しみ方を探り、納豆消費量全国一の奪還の一助に」と、同店が初めて企画した。
同店代表でソムリエの植田真未さんは、試飲会などで県外に行き、水戸出身だとわかると、「納豆に合うワインはあるの?」とよく聞かれた。「朝食に食べるイメージのある納豆と、夜に飲むワインは結びつかなかったが、水戸生まれのソムリエとしては永遠のテーマでした」と植田さん。
審査会では、納豆を食べながら10種のワインを試飲し、相性を5段階で評価した。10種のワインは、全国の輸入業者10社が、「納豆に合う」とそれぞれに推薦した1本。納豆は、常陸太田市の金砂郷納豆と水戸市の笹沼五郎商店が協力した。
今後は、納豆に合うワインのチラシの作成などを予定している。「市内のレストランで、ワインに合う納豆料理が生まれたら、水戸の魅力アップにもつながる。水戸や飲食店の応援にもなれば」と植田さん。