灼熱の海浜護岸でアート活動 1000人画廊
夏の日差しを浴びながら作画する大木さん

茨城再見聞

 8月も下旬とはいえ、まだ灼熱(しゃくねつ)の太陽のもとにある神栖市の南海浜護岸で、地元市民らによる自由なアート活動が展開している。同護岸は、同市日川浜から鹿島港方面へ、約6㌔続く。それを市民らのキャンバスにしてしまうという同市観光振興課の企画「1000人画廊」の制作活動が進んでいるのだ。

 同企画は1990年にスタート。制作者は開催年ごとに公募され、近年は、30~50組の市民らが参加。2×1・7㍍の壁画を描いている。

 8月1日からの制作期間の初日から作画に励んでいたのは、大木乃愛さん(21)。職業は、「ピンストライパー」だという。極細の筆で、主に車などに絵を描いているプロの絵描きだ。

 昨年に続いての参加。「ピンストライパーの仕事を多くの人に知ってもらいたくて」と大木さん。エネルギッシュな作風は、新作の中でも目を引いた。

 今年の参加者は35組で、家族、中高生の友人同士、消防士のグループなどもいる。すべてが完成するのは9月20日の予定で、「秋風と一緒に作品を楽しんでもらえれば」と同課。

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