東海村の「照沼家」に残る古文書などから、同村の江戸時代の様子をひもとこうという企画展「照沼家文書の世界―山横目(やまよこめ)のしあわせ―」が、同村村松の歴史と未来の交流館で開かれている。5月7日まで。
展示では、同家が務めていた「山横目」という役割に注目。展示によると、山横目の任務は、水戸藩所有の山林の管理、治安維持、水戸藩邸で働く人の推薦など幅広かった。山横目の役割を果たすには、情報処理や計算能力、高い教養レベルが必要だったことも解説している。
同家の主屋についての展示もある。主屋は、18世紀後半~末に建築されたかやぶき屋根の曲がり屋で、国登録有形文化財。50分の1に縮小した模型や写真パネルなどで紹介している。
4月29日午後1時からは、学芸員による展示解説を行う。入場無料。月曜と、祝日の翌日は休館。同館電話029・287・0851。