常陸大宮市小舟の「芝桜のさと・こぶね」のシバザクラが、見頃を迎えている。広さ1ヘクタールほどの遊休地に、赤、白、紫と色とりどりの花が咲き、まるでじゅうたんのよう。見頃は4月23日頃まで。
花は、地元の内田達也さん(68)ら3軒が中心となって世話をしている。
始まりは20年ほど前。畑の管理に困っていた内田さんは、草よけにと、ホームセンターで買ってきたシバザクラの苗を植えることにした。出勤前や休日などにこつこつ増やしていくと、「きれいに咲いてくれて、うれしくなってね」。隣の土地も借りて植え、近所にも苗を分けた。気がつくと1ヘクタールほどに広がった。
10年ほど前から、花見客が訪れるようになった。2年前には、市の協力で見晴台やベンチも設置した。
以前は畑の世話が重荷だったが、「いい汗かけて、花がきれいと喜ばれる。土地を残してくれた両親に感謝です」と内田さん。