大子町町付の通信制高校・ルネサンス高校の生徒や教諭らがこのほど、3年がかりで整備してきた町内の茶畑で、初めての茶摘みをした。地元農家の指導を受けながら茶葉約150㌔を収穫。汗だくになりながらも、初の収穫を喜んだ。
同町は茶の産地。同校では、地域交流や、町の文化にふれることを目的にした課外活動の一つとして、茶の栽培に取り組むことにした。
茶畑は、同町左貫の町所有地を借りたもので、広さ約20㌃。長く休耕していたため、シノなどが伸びてやぶになっていたが、畑の近くにある奥久慈茶の里公園の協力も得て、地道に整備してきた。
茶摘みも、同公園理事長で、茶の生産農家の菊池富雄さん(69)に指導を受けながら行った。畑は斜面にあるため、歩くのも一苦労。長谷川晴輝さん(18)は、「張り切って来たが、機械が重くて・・・」、小瀧直樹さん(15)も、「想像していた以上に大変な作業」と驚いた様子。
「毎日飲んでいるお茶にはこんなに手間がかかっているんだと、改めて知りました」と、同校の分田岳洋教諭(39)。
収穫した茶は、同町の飯田萌美さん(32)が、生徒の声を生かしてデザインした袋に入れて販売する。
販売は、栃木県大田原市の道の駅那須与一の郷で6月19、20日に開かれる新茶まつり会場ほか、同町池田の道の駅奥久慈だいご、奥久慈茶の里公園で予定している。