大人たちに読んでほしい絵本をそろえた展示「大人になってから読む絵本展」が、日立市幸町の同市立記念図書館で開かれている。同館職員3人が厳選した約200冊を並べている。展示は10月29日まで。
担当したのは、宇留野里香さん、大石巧さん、司書の西野美保さん。
企画したきっかけは、絵本の中には、大人が読んでも味わい深い本がたくさんあることから。絵本の蔵書は、館内の子ども向けの本のスペースにあるため、足を運びにくい大人も多い。そこで、一般書が並ぶ展示コーナーにそろえることにした。
大石さんのおすすめの1冊は「すしん」。「絵を見るだけでも楽しくて、笑ってスッキリできます」。宇留野さんは、「ん」というタイトルの本。「どんな物語が展開するか、開いてみてのお楽しみです」。西野さんは、「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」。「心が折れそうな時、『幸せ』の意味を思い出させてくれます」。
「忙しい毎日。ひととき絵本を開いて、癒やされてほしい」と、3人。