鉾田市のJA茨城旭村のブランドパプリカ「パプ王(おう)」が、収穫のシーズンを迎えている。
ユニークな名前には、“パプリカの王様”という意味をこめた。海外産に比べてひと回り大きく、どっしりと貫禄もたっぷり。肉厚で甘みが強いのも特徴だ。
同JAの蔬菜(そさい)部会パプリカ部の12人が栽培している。出荷先は全国だ。
「夏場は苦労が多いんです」という部長の石崎和浩さん(53)の顔には、汗のつぶが浮かぶ。本来、パプリカの実は涼しい環境を好むという。夏場は、ハウスの上に遮光シートをかぶせたり、風を通してハウス内の温度を調節したりと、日々の気づかいが絶えることはない。
生のままサラダにしたり、焼いたり、炒めたりと調理法は多彩。甘みが強いため、ジュースやスムージーにして味わうのもおすすめという。「ジュースを飲んで甘さに驚く人が多い。王様の味わいを楽しんで」と、石崎さん。
販売は、同市樅山の同JA特産物直売所サングリーン旭のほか、各地のスーパーなどで。