北茨城市磯原町磯原の市歴史民俗資料館・野口雨情記念館にある野口雨情の像の前に立つと、雨情の代表作「シャボン玉」の歌が流れると同時に、本物のしゃぼん玉が舞い上がってくる。「みんな驚いた後に笑顔になる」と、同館の日下部誠司さん(60)。
雨情は同市出身の作詞家で、明治中期から昭和初期に活躍した。シャボン玉のほか、「七つの子」「赤い靴」などの代表作がある。地域の歴史と雨情の功績を伝える同館は、雨情の作品とその背景などを、多くの写真、資料で紹介している。
しゃぼん玉を飛ばす機械は、像の手前に2機ある。舞い上がるしゃぼん玉の量には波があって、量と風向きが合うと、銅像の前に立つ人を包み込んでしまうほどになる。
親子連れなどにとっての写真撮影スポットにもなっている。同館の川崎達雄さん(65)は、「しゃぼん玉を写真に写し込むのは、ちょっと大変ですが」と話す。月曜休館。午前9時~午後4時半開館。