
水戸市堀町の和菓子店「菓匠にいつま」で、3月3日の桃の節句に向けたひし餅づくりが始まった。
同店のひし餅は、米粉が原料の餅菓子「すあま」でつくる。色は、雪を表す白色、新芽を表す緑色、桃の花を表す桃色の3色。3色のすあまそれぞれを、畳ほどの大きさにのばして重ね合わせた後、ようかん包丁でカットする。
作業は、初代の新妻安則さん(84)、2代目の則夫さん(56)と妻の敬子さん(同)、3代目の優友さん(31)の4人が息を合わせて行う。1枚12キロほどという大判のすあまを重ね合わせる作業が、もっとも気を使うという。
新妻さん一家は、「ほかの菓子作りの作業を止めて、2日かけてつくる特別な菓子。健やかな成長への願いを込めています」と、話していた。
ひし餅は1個380円で、売り切れ次第終了。同店☎029・251・8772。