鉾田市箕輪の市みのわ水鳥公園に、歓声が響く日が増えてきた。歓声の主は、涸沼越しの秋風に誘われた子どもたち。
同公園は、ラムサール条約登録湿地の涸沼と周辺の自然を後世につなごうという願いを込めた施設。今年の春にオープンした。同条約への登録は、国際的な基準を満たした場所にのみ許される。
敷地は4万2297平方メートル。花・遊具広場、湿地・野鳥ゾーンなど、目的別にエリア分けがされている。
涸沼と周辺の自然を、観察する場所という意味合いもある。涸沼の南岸に位置するため、同園から涸沼を望むと太陽を背負う形になり、野鳥の観察などに都合がいい。
駐車場脇の建物、涸沼水鳥・湿地センターは、屋上が解放されていて、涸沼を一望できる。隣にある管理棟で双眼鏡の無料貸し出しを行っていて、野鳥観察に使える。秋以降は、鳥の種類が増える季節だ。
歓声が絶え間ないのは花・遊具広場の芝滑り施設。滑走開始場所は階段34段を登った先。ここからも涸沼が一望できる。4歳と2歳の娘を連れたお母さんは、「春は、2人とも怖がって滑れなかった。半年間で楽しめるようになった」とうれしそう。