中郷の絆 “花咲く” 中郷中 駅伝全国大会で好成績(茨城・北茨城)
男女駅伝チームと、坂本監督

 北茨城市立中郷中学校(飯塚浩之校長)の駅伝チームが昨年12月、滋賀県で行われた第29回全国中学校駅伝大会に男女そろって出場、女子は県勢過去最高の6位入賞、男子は36位と健闘した。

 女子(5区間12㌔)の3区を担当した1年生の菅陽万里(ひまり)さん(13)は、15人抜きの快走で、区間賞に輝いた。「先輩たちと重ねてきた練習を思い出して走った」と菅さん。

 両チームは、昨年11月にひたちなか市の笠松運動公園で行われた県大会で優勝して、全国大会の出場権を得た。

 同校の駅伝チームは、これまでにも全国大会の出場歴を持つ。先日行われた第98回東京箱根間往復大学駅伝競争で、同校出身の山谷昌也さん(東京国際大学)が1区を走るなど、先輩も活躍している。

 強さの理由は、「苦しい練習を一緒に乗り越えるたびに仲良くなり、助け合えること」と、男子チーム主将の安藤蒼一朗さん(3年、15)と、女子チーム主将の鈴木凜皇(りお)さん(同)。

 チームは毎年8月に、所属する部活動を越えて全校から希望者を募って結成する。青山虎溜(たける)さん(同)は、パソコン部から参加した異色の存在。当初は周囲についていけず、苦しんだが、「先にゴールしたみんなが戻ってきて、一緒に走ってくれた」。仲間の思いに応えようと、練習に食らいつき、全国大会ではアンカーを走るまでに力を伸ばした。

 地域の大人たちが一緒に走ってくれたり、声援を送ってくれるなど、地元も応援してくれている。「応援してくださる皆さんへの感謝の気持ちも、走ることの大きな力になっています」と、坂本圭規監督(58)。

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