「まいごの火星人」スケッチ
トーベ・ヤンソン「まいごの火星人」スケッチ(1957年)©MoominCharactersTM

【おことわり】茨城県の「緊急事態宣言」を受けて、茨城県近代美術館は1月18日から臨時休館します。「ムーミン コミックス展」の見学もできません。再開は2月9日の予定です。

 

 水戸市千波町の県近代美術館で16日から、展覧会「ムーミン コミックス展」(主催・同館、企画制作・東映)が開かれる。フィンランドの女性作家トーベ・ヤンソン(1914~2001年)によって生みだされ、小説、絵本、アニメなどで、世界中で愛されている「ムーミン」。今展は、その中でも漫画「ムーミンコミックス」にスポットを当てた内容だ。同館副主任学芸員の永松左知さんに、展覧会の魅力を聞いた。

永松さん

副主任学芸員の永松さん

 

◼︎「ムーミンコミックス」とは

 1954年から75年まで、英・ロンドンの夕刊紙「イブニング・ニューズ」で連載された漫画です。ユーモラスで風刺のきいた大人向けの内容が特徴で、大人気を博しました。20か国以上で翻訳されています。

 

◼︎展示内容は

 日本初公開となる漫画の原画やスケッチなど約280点を展示します。コミックスは、1959年までトーベが連載し、その後は、連載当初から主に資料集めと英訳を担当していたトーベの実弟ラルス・ヤンソン(1926~2000年)が担当しました。

 画家でもあったトーベのコミックスは、一コマ一コマが絵画的。ラルスのムーミンの造形は、やや角張っています。また、テンポよく展開する画面作りは、風刺性の強いストーリーに合致しています。姉弟の作風の違いも楽しんでほしいです。

「10個のブタの貯金箱」

ラルス・ヤンソン「10個のブタの貯金箱」原画(1975年)©MoominCharactersTM

 

 

◼︎見どころは

 夕刊紙の読者層を想定してか、コミックスではムーミンパパが活躍。おちゃめで、はちゃめちゃ。楽しませてくれます。

 規則に縛られて堅苦しく生きることのばからしさや、ぶつかり合いながらも共生していく大切さなどを教えてくれるのが、ムーミンの世界観。新型コロナウイルスの影響が続いていますが、ムーミンたちに癒やされてほしいです。

 1950年代にフィンランドのデパートに飾られていた貴重なフィギュアも登場します。トートバッグ付きの図録をはじめ、グッズも多数販売します。お楽しみに。

 

 会期は3月14日まで。1月18・25日、2月1・8日休館。入館料一般1210円、70歳以上600円、高校大学生1000円、小中学生490円。予約優先制(同館ホームページから無料の「日時指定ウェブ整理券」を取得した人が優先)。同館☎︎029・243・5111。

 同館ホームページは、こちら

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