戦後の日本版画の展開をたどる企画展「戦後日本版画の展開―照沼コレクションを中心に」が12月24日から、水戸市千波町の県近代美術館で開かれる。
第2次世界大戦後、海外展開を目指した日本の美術家たちの中で、最初に評価されたのは、版画家だった。これを契機に、国内で版画ブームが起こり、従来の版画の概念を超えるような作品が生み出された。
今展は、県内のコレクター照沼毅陽(きよう)氏(1926―2021)から同館に寄贈された作品を中心に、77作家の約200作品を展示。斎藤清、駒井哲郎、棟方志功、清宮質文らの作品が含まれる。講演会+実演「版で描くように摺(す)る 清宮質文の木版画技法の秘密に迫る」(来年1月21日午後2時、講師は桐生大学短期大学部准教授の佐野広章さん、定員100人、要事前申し込み)など、関連イベントあり。会期は来年2月5日まで。
入場料一般610円、70歳以上300円など。月曜と、12月29日~来年1月1日、同3・10日は休館(1月2・9日は開館)。同館ホームページで、「日時指定WEB( ウェブ)整理券」(無料)を取得した人が優先的に入場できる。同館☎︎029・243・5111。
同館ホームページは、こちら。