神栖市の波崎地区で半世紀にわたって営業する伊東ストアーの夏の定番は、昔ながらのかき氷。今どきのかき氷といえば、あっと驚くトッピングや、味付けが不可欠だが、同店のかき氷は、いたってシンプル。それが、流行の最先端を知る東京の学生たちにも喜ばれているという。
新型コロナウイルスの影響で、やってくる学生の数は減ったが、今がピークの時期だ。
同店の周囲には、学生ら向けの合宿施設が多く、かき氷を、夏の思い出とともに楽しんでいるのだ。にぎわうのは夕食後の時間。滞在期間中は、毎日やってくる学生もいて、「最終日は、シロップ大盛りサービスで別れを惜しむの」と、同店の伊東和子さんが笑った。
一番人気は、イチゴシロップで150円。スプーンをかねたストローを添えて提供される。
IBARAKIかき氷コレクション
◆ 菓匠宮川(大子)◆
「かき氷」400円
和菓子づくりにも使用する特殊な装置で軟水処理した氷は、不純物が極限まで取り除かれ、天然氷のように透明。さらに薄く削ることで、キンとした刺激を抑えているのも特徴。
大子町下野宮1657 水曜定休 午前9時半~午後6時 ☎︎0295・72・1637
◆Cafe・Cream(カフェ クリーム)(日立)◆
「自家製餡の抹茶小豆ミルク」660円
抹茶のさわやかな風味が印象的。シロップは、京都宇治抹茶、北海道産小豆を使用した自家製の抹茶小豆ミルク。提供は、8月末まで。
日立市千石町1の11の21 日、木曜定休 平日午前11時~午後6時、土曜、祝日午前11時~午後5時 ☎︎0294・51・4729
◆ドロップファーム(水戸)◆
「美容トマトスペシャル」(写真左)880円
高糖度トマトを生産するドロップファームが販売する韓国風かき氷。マイナス50度でつくる「雪氷」は、牛乳と、自社ブランドトマトの「美容トマト」を混ぜ込んでいる。雪のようなサラッフワッとした食感。シロップにも美容トマトを使った「美容トマトスペシャル」と、「抹茶&アーモンド&黒豆」など常時4種類の味を提供する。販売は11月末まで。
水戸市成沢町870の7 無休 午前10時~午後4時 ☎︎090・9254・3234
◆蔵カフェ氷華ふわり(潮来)◆
「あやめ」1200円
潮来市の花のアヤメをイメージ。天然色素のバタフライピーで色づけした。シロップはレモンミルク味。
潮来市牛堀8の3 水曜定休、不定休あり 午前10時~午後5時半 ☎︎0299・95・7146
新シリーズ「盛夏のオアシス」では、厳しい暑さが続くなかで、心身のオアシスになってくれるような風物を訪ねる。