全国珠算教育連盟主催で3月に行われた暗算検定試験で、ひたちなか市立佐野小5年の榊原光翔(ひろと)君(10歳、当時は4年)が、最高位の10段に合格した。10段の合格率は、全国で年間0・3㌫程度の難関という。「だめかなと思っていたので、びっくりした。合格はうれしい」と、榊原君。
試験は、かけ算、割り算、見取り算の3種類(各200点満点)。各40問を、それぞれ3分間で暗算し、10段合格には、いずれも190点以上を獲得することが必要。
榊原君は、10段への挑戦は5回目。スピードや正答率を重視するなど、問題集をさまざまな方法で毎日解いた。「厳しい練習に、いつも一生懸命。頑張り屋です」とは、榊原君が通う市内のそろばん教室「もりたそろばん教室」の森田数子さん。
榊原君は、5歳からそろばんを始めた。同じく教室に通っていた7歳上の兄の海翔さんを目標に練習した。
小学1年でそろばん1級に合格。海翔さんは、暗算検定は9段まで合格していて、9段合格は高校生の時。目標の兄の記録を塗り替えた。
次の目標は、すでに合格した、そろばん1級の試験で満点を出すこと。「頑張ります」と、榊原君。