東海村の海岸でこのほど、花の見頃を迎えたスカシユリの見学会が行われた。訪ねたのは豊岡海岸と新川河口。同村がスカシユリの自生地復活を目指して取り組むスカシユリの増殖事業の一環。スカシユリは同村の花だ。
同事業は2017年に、球根を採取するなどの増殖サポーターを募ったことから始まった。見学会で訪ねた海岸は、増殖サポーターが採取した球根から根を伸ばしたり、実った種がこぼれて育ったスカシユリが花を咲かせている。
見学会には、増殖サポーターを含む18人が参加。参加した高橋美智子さん(74)は「きれいに咲いていた。これから増えていくのが楽しみ」と笑顔。同村生涯学習課の大谷理美さん(35)は「今後自生する花の数が増えることを願っている」と話していた。
同村周辺のスカシユリの見頃は7月下旬まで。