水戸市の偕楽園内にある石碑、偕楽園記碑に刻まれた文字と模様を写した拓本が、同市三の丸の弘道館に展示されている。8月1日まで。
拓本とは、石碑などに刻まれた文字や模様を、墨などで写し取ったもの。偕楽園記碑には、徳川斉昭が自筆した文字のほか、梅の絵が刻まれている。展示場所は、弘道館正庁二の間で、隣の床の間には、弘道館記碑拓本が掲げられている。
同館学芸員の瀬戸祐介さんは、「一対の教育施設として構想された弘道館と偕楽園。記碑拓本を見比べることができるいい機会」と話す。
なお、8月1日に、「弘道館記」の書写体験会が行われ、解説で拓本についても触れる。要事前予約。同館☎︎029・231・4725。